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馬見丘陵公園探索(15)ナガレヤマ古墳

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ナガレヤマ古墳は馬見丘陵公園のシンボルとも言える古墳です。

 

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半分は小さな石を積み上げて造られた状態を復元し多くの埴輪が並べられていますが、もう半分は傾斜も少し緩やかで単なる小山のような状態です。

 

実はこの状態、建設時の状態を再現するためにわざわざ工事したわけではありません。

 

経過を話すととてもこのページに納まりきれないぐらいのいきさつがあるのですが、簡単に言うと、元は民有地で地主がこの古墳をつぶして、その土を埋め立てに使おうとしたんです。

 

手前側から崩しだしたのですが、研究者が気付き保存運動が起きましたがすでに4分の1が崩されてしまっていました。

 

その後20年間ほどゴミ捨て場同然の状態だったのですが、馬見丘陵公園を造るのに併せて整備されました。

 

土が削り取られたところは土をもって復元することになったのですが、同じ復元するのなら建設当時の状態に復元しようと言うことで、崩されていなかった裏側はそのまま草地で、手前側は写真のように葺石となっています。

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上の生垣なんか目障りですね。

これなら鉄柵の方がまだましだと思うんですが。

 

現在この古墳は、国史跡となっています。

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周りには700以上の埴輪が並べられていますが、うち180個は地元の人の手作りです。

残りはプラスチック製ですね、叩いた音の感じでは。

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白っぽく写っているのがプラスチック製です。

造られた頃は気にならなかったので、同じような色だったんだろうと思います。

プラスチックの多くの種類は、むき出しで紫外線に長期間当たると劣化して色があせますから。

素焼きの感じを出すために塗装しなかったんでしょうね。

 

後円部分からの見晴らしです。

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中央に見えている広場は結びの広場です。

真ん中に階段、そして左右に対照的に二つスロープが付いています。

 

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結びの広場をアップで。

後ろに見えている池は公園で2番目に大きい上池です。

 

結びの広場の階段を上がったところの後ろは少し落ち込んでいて、春は桜が綺麗です。

公園内には桜が固まって植えられているところが6ヵ所ありますがそのうちの一つです。

 

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前方部です。

結構大きな古墳ですが、この周辺にあるおよそ200の古墳の中では中ぐらいの大きさです。

南エリアの巣山古墳と比べると、大人と赤ん坊位の差があります。

(そこまでは無いかな?)

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前方部の端から後円部の方を見たところです。
手前は遺体が収められていたところです。

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案内板の下の写真のような土の棺に入っていたそうです。

でも何故この位置に?

後円部にも玄室らしいのが確認されていますが、まだ発掘調査はされていないそうす。