こじんまりとした天守である。
行った時は他に訪問者がおらず、ボランティアガイドの人たちが暇そうにしていた。
ま、おかげでゆっくりと色々話を聞くことが出来た。
このお城は元々は5層の天守閣だったが、江戸時代に落雷により焼失し、以後再建されることはなかった。
現天守閣は戦後に町のシンボルとして建てられたもの。
天守閣前の、石庭もその時造園されたとのことだった。
どうりでお城の庭らしくないモダンな庭だ。
この庭は「八陣の庭」と言い、三国志で有名な諸葛孔明が用いた陣形「八陣法」をモチーフにしているとか。
なんと近代日本庭園史における学術上の価値が高いとのことで、最近国の名勝に指定されたそうだ。
喜んでいる地元の人には申し訳ないが「エーーー、名勝?」と思ってしまった。
元は五層の天守閣だったのに、三層天守閣二層小天守閣付きで再建されたのは、江戸時代幕府に三層天守閣二層小天守閣付きで天守閣再建願いが出されており、それに従ったらしい。
(許可が下りなかったのかそれともほかの理由でなのかはわからないが、結局江戸時代の間には再建されなかった。)
天守閣で結婚式も上げれるそうなので、関心ある人は問い合わせてみたらどうだろうか。
続いてお城のそばの「岸和田だんじり会館」を訪ねた。
入って直ぐの所で、大画面でだんじり祭りのビデオを上演していたが、ビデオとはいえなかなか迫力があった。
これは最上階(4階だったと思う)の体験コーナーに置かれているだんじりの模型だ。
本物はこれの何倍もの高さがあるらしいが、高所恐怖症の俺にとってはこれでも十分高くって怖い。こんなところで、両手にうちわを持って飛び跳ねているやつの気が知れん。
へっぺいり腰で登ってる俺を、係員が「このじじい大丈夫か」と心配そうに見ている。
ついでに立ち寄っただけだったが、昔のだんじりの現物がいくつも展示されるなど資料も多く楽しめた。
所在地・・・ カーナビ任せで行ったのでわからん、行くときは、悪いがカーナビで「岸和田城」で検索してくれ。