久しぶりに大阪城公園に行ってみた。
以前はごく普通のお城だった。
そしてお城の東側には大きな府民の森があった。
これは戦後荒れ地のままだったところを公園に整備し、多くの府民が苗木を寄付して作られたものであった。長い年月が経ち立派な緑地となっていた。
公園の中に作られた大阪城ホールも、景観に配慮し正面玄関を除きまわりは石垣で囲われどこにホールがあるのか分からないように作られていた。
(これが大阪城ホールだ。知らないと単にお城の石垣だと思ってしまうだろう)
しかし数年前に、民間の大阪城公園パークマネジメント事業者に管理させ、事業運営を任せるようになって様変わりしてしまった。
JRの最寄り駅「大阪城公園」からホールまでは、周りは緑がいっぱいの道だったが、現在は食堂街となった。お城の景観に合わせて目立たなくするなんて配慮はまったくない。
またこの建物以外にも有料の遊具など多くの物が設置された。
それらの用地を作り出すために、公園の木が1200本も伐採されてしまった。
そう、公園が商業地に変ってしまったのだ。
現在公園は、アミューズメントパーク化しつつあるが、市はもっとそれを推進し人を集めようと考えているようだ。
天守閣はいつの間にか姫路城のように、屋根まで真っ白に化粧直しされた上、いたるところが金色に塗られている。以前のどちらかと言えば地味な、どっしりと構えていたお城とは様変わりしてしまっている。
まるで遊園地のお城のようだ。
また、天守閣前の広場にあった美術館は廃止され、現在、中は1階が土産物屋街、2~3階は高級レストランとなっている。
(ちょっと庶民には入りにくい雰囲気だ。)
たしかに多くの来園者が居て、大阪の経済にも少なからず利益をもたらしているのは間違いなし、多くの人が来て楽しんでいるのも事実だ。
それは判っていても、歴史的な場所である大阪城域を商業地にしてしまったのには、違和感を感じてしまう。
youtubeにも、関連動画をアップしてる。