(高松塚壁画館に入館時にもらったパンフレットより)
この絵は発掘当時に色や汚れ具合を忠実に模写したものと思う。
正確には汚れも忠実に模写したものと、汚れの色を少し薄く模写したもの2枚がありこれは後者かと。
直接パンフレットと見比べたわけではないので自信はないが。
これらの模写は高松壁画館に保管展示されている。
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奥様のお散歩に付き合い、国営飛鳥歴史公園 高松塚周辺地区に行ってきた。
国営飛鳥歴史公園は石舞台地区、高松塚周辺地区、祝戸地区、甘樫丘地区、キトラ古墳周辺地区に分かれていて、飛鳥地区内に点在している。
平日ならどこもガラガラなので、コロナを気にすることなく歩ける。
まあ言いかえれば、なにも大して見るところもない、だだっ広いだけの広場なんだけどね。
キトラと、ここ高松地区には小さな資料館が一応あるけど。
あっ、キトラ地区の「四神の館」は小さいが結構充実はしている。
まあ今回は車をここに停めて、「鬼の雪隠」と「鬼のまな板」にでも行ってみようかと。
往復で1.5㎞ぐらい。
手頃かなと。
足りなきゃ公園をちょっと歩けば医者から言われている4000歩にはなる。
で、駐車場に車を止めたらすぐ横に、「高松塚古墳壁画特別公開」の受付が。
予約制なので無理とは思ったが一応聞いてみる。
一人ならいけますが二人は空いてないとのこと。
あきらめて近くの、高松歴史資料館へ。
と、さっきの受付の人が走ってきて、「今キャンセルが出たので行けます。」
慌てて引っ返して受付。
コロナ対策で受付前に、検温と消毒。
受付で住所氏名電話番号を記入して、入館証とパンフレットをもらう。
ここから先は写真撮影禁止のため写真は無し。
まずレクチャールームでビデオを約20分。
そのあと修理作業室に移動。
手前(写真下側)に大きな窓が3枚。
そこから中が覗ける。
各石の配置は上記の通り。
上の写真はパンフレットの物なので、石の配置や保管方法が実際とは違う。
おそらくかなり以前のもの。
肝心の壁画だが、発見された当時に見たカラー写真とはかなり印象が違う。
違うというよりはかなり(いや違うひどく)傷んでいるようだし、何より色が褪せてしまっている。
学芸員に聞いたら、一面にカビが生えてしまって壁画が見えにくくなってしまったところや、漆喰が剥離してしまったところがある。
また、古墳内なら湿度が100%なのだが、湿度を100%にするとまたカビが繁殖するのでやむなく湿度を50%に保っている。
その為かなり色が褪せて見えるとのこと。
高松と言い、キトラと言い、もう少しいい保管の方法がなかったんだろうか。
千何百年もの間色褪せずきれいだったのが、わずか10年でカビだらけになってしまって、仕方なく古墳を壊して石を運び出して別途保管しても色が褪せて行ってしまうなんて。
修理作業館を出たところに、記念写真用に写真が展示されていた。
画像の汚れ具合や色の焦具合から比較的最近の写真と思われる。
全面に生えたカビを取り除くのに確か12年かかったはず。
無残だ。
これでも画像処理により線などを見やすくした。
この公開は年に4回、それぞれ1週間開催される。
残念ながら今回は明日(2月12日)でおしまい。
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