(金堂)
唐招提寺は、東大寺、春日大社、薬師寺などと並び「古都奈良の文化財」として世界遺産リストに登録されている。
奈良市にある大きなお寺は天皇や皇后が発願人の官寺が多いが、ここ唐招提寺は鑑真和上が戒律の根本道場として建てた私寺。
当初は「唐律招提」と言い、わずかな建物しかなかったが、支援者の寄進等によりお寺としての伽藍が徐々に整い、のち「唐招提寺」と改定した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
南大門
参拝者の入り口。
拝観料はここで納める。
門の前は落ち着いた佇まい。
境内案内図
南大門をくぐると、まず金堂に突き当たる。
その後ろ左右に鐘楼と鼓楼、そして講堂と続く。
金堂
中央に本尊の廬舎那仏坐像、右に薬師如来立像、左に千手観音立像の他、多くの仏像が安置されている。(仏像の写真を撮ることは禁止されているので写真はない)
金堂の前の石灯篭
灯篭の窓にはめられている障子状の物は、細い竹を弓状にして押さえつけて留めてある。
鐘楼
創建当時のものではないが、唐招提寺では数少ない平安時代初期のもの。
鼓楼
鼓楼となってはいるが中に太鼓はなく、鑑真が唐から持参した仏舎利を安置してあり、舎利殿とも称される。
有名な毎年5月19日に行われる中興忌梵網会(うちわまき会式)では、この楼の上からハート形のうちわがまかれる。
講堂
平城宮から移築されたもので国宝。
奈良時代宮廷建築のなかで、唯一現存している建物と言われている。
弥勒仏坐像が安置されている。
これら以外にも多くの建物等があるので、境内を時計回りに紹介する。
長く堀のように続いている蓮池。
出家者が正式の僧となるための儀式を行う場所で、元は建物があったが火災により焼失。
現在は3段の石段のみが残っている。
左手奥にある醍醐井戸。
水位が高い。
地面の下直ぐ位。
上の写真で後ろに見えている建物は本坊。
御影堂はまだ工事中。
もう5年位は工事していると思う。
鑑真和上御廟
小さな円墳の様な土盛。
手前の石灯篭は電球ではなくローソク(?〉が灯っていた。
御廟と門の間は一面苔でおおわれている。
宝物庫。
例年春と秋に公開されるらしい。
何時も閉まっていて、まだ入ったことがない。
寳蔵、奥は経蔵
唐招提寺がここにできる以前、元々この地にあった新田部親王邸に建っていたもので、奈良時代校倉造りの典型的なものとして国宝に指定されている。
開山堂
国宝「鑑真和上坐像」が安置されている。
東室・礼堂(右側の建物)
もとは僧房であったが、後に真ん中の通路より奥が東室、手前が礼堂に改築されている。
真ん中の通路、奥にちらっと見えているのが講堂。
東堂の縁側に長さ40㎝位の細い竹棒が多数干されていたが、何なのか見当がつかない。
知っている人が居たらコメント欄で教えてほしい。
これら以外にも、祠や石碑、それに歌碑など多く有り紹介しきれない。
今回の訪問は平日とはいえ、参拝者が大変少なかった。
この広い駐車場に停まっていたのは僕の車1台だけ。
(まだ左に駐車スペースがあり、僕の車はそこに駐車)
所在地 奈良市五条町13-46
本尊 廬舎那仏(国宝)
拝観時間 8:30~17:00(但し受付は16:30まで)
サイト 唐招提寺
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【近くの観光スポット】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・