今回紹介するキトラ古墳から1kmちょい離れたところにある高松塚古墳の壁画は、いろんな意味で有名ですね。
1972年に日本初の極彩色壁画発見、壁画の現地での保存大失敗(カビの多量発生や損傷)、文化庁が長期間カビや損傷の事実を発表せず、古墳を解体し修復することに決定(古墳の破壊)などなどです。
高松塚古墳の壁画が発見されたとき、地元の人からうちにも似た古墳があるでぇと情報が寄せられ調査が開始されました。
調査は高松塚古墳の経験を踏まえ慎重に行われたようです。
1983年にファイバースコープを使っての調査により壁画(玄武)が残っていることを確認。
1998年に青龍、白虎、天文図を発見。
2001年に朱雀と十二支像を確認。
2004年カビの発生があり、絵を漆喰ごと剝ぎとり別途保管することを開始。
2010年剝ぎとり完了し石室は埋め戻される。
こうやって一覧にすると情報が寄せられてから30年ほどかかっているんですね。
古墳は円墳で、同じ円墳の高松塚古墳よりはやや小ぶりです。
上が円形で高さは2.4㎡、下方は方形で高さは90㎝、計3.3mです。
皆さんが古墳に対して持っているイメージより多分、小さかったんではないでしょうか。
山の斜面の中腹にあるので、今のように整備される前は言われなければどこが古墳か分らなかったです。
すぐそば(50mと離れていないところ)を何回か通ったことがありましたが、古墳があるなんて気づきませんでした。
剝ぎとられた壁画は、すぐ傍にある保存施設で保管されています。
1階が展示室で2階が保管庫となっています。
1階は展示室となっていますが、実物ではなく関係資料の展示室です。
入って直ぐに実物大の複製の石室があります。
幅が約1m、長が約2.6m、高さは約1.3mです。
現物に忠実に複製されているそうで、石室の石材なども現物に近いものを使用されているそうです。
正面に書かれているのが玄武です。
他にも天井や両サイドにも書かれているはずなんですが確認はできませんでした。
他の展示物の多くは写真とビデオによる解説でした。
で、肝心の現物は2階保存庫の方です。
階段には「open」の表示があったので上がって見たのですが、薄暗い部屋に大きなガラス窓があるだけでした。
覗いてみたけど、はるか遠くに何かあるなぐらいにか確認できませんでした。
聞いてみたところ、年に何回か期間を定めてガラス窓の側にどれか一つ持ってきて見えるようにするとのことです。
もし壁画に興味があって行くのなら、まずサイトなどでどの絵がいつ展示されるのかを確認してから行きましょう。
Youtubeにもキトラ古墳壁画をアップしています。併せて見てください。
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