やっと話が大仏殿まで来た。
当初は1回で終わりのつもりだったのに、横道にそれて土産物屋のことを書いたのが失敗の始まりだった。
でも考えれば、(その1)なんかにせず、題名を「大仏殿の前の土産物屋について」とでもすれば済むことだった。
何か頭の回転が悪い。まあ今に始まったことじゃないが。
あっ、写真では大仏殿が傾いているように見えるが
大仏殿の秘蜜・・・ 「実は大仏殿は傾いていた」
そんなんじゃない。ちゃんと真っ直ぐ建っている。
単に俺の写真の腕が悪く、傾いて撮ってしまっただけだ。
で、その大仏殿の秘密。
と言っても大それたもんではない。
TVでも放送されたりしているので、多くの人にとっては既知のことだ。
でも書かなきゃ今日のネタがないので書く。
実は大仏殿は国宝だ。
そんなんみんな知ってるって? そうかスマン。
じゃ、今の大仏殿は創建時の3分の2の大きさと言うのはどうだ。
江戸時代に再建されたとき、以前は10間幅だったのだが、7間の幅で再建されたそうだ。
ん? ちょっと待て!
俺の知ってる1間は1.8m位だ。今の幅は50m位だったと思うので計算が合わん。
あっそうか、この場合の1間は柱と柱の間のことなんだな。
11本柱の建物か、8本柱の建物かと言う意味か。
ややこしい。
ま、とにかく幅が狭くなったんだ。
何故狭めて建てたのかと言えば、ありていに言ちゃゃえば、大きいのを作る金がなかったんだ。
大きいのより、小さい方が安く建てられる、それだけのことだ。
それはそうと大仏殿は木造建築では世界最大だと言われている。
最近は世界中で大きな木造建築物が建てられており、実は大仏殿より大きな木造建築は日本を含め世界中にたくさんある。
しかし木軸工法で建てられた建物としては、いまだに世界最大である。
実は、大仏殿は明治の修理の時に多くの鉄で補強されている。
大仏殿のあの大きな屋根は、トラスト構造の大きな鉄の構造体で支えられているのだ。
あの世界遺産の、富岡製紙工場の屋根を支えているのと同じトラスト構造体だ。
最もあっちは木製だが、大仏殿はものすごく馬鹿でっかい縦も横も何10mも、そして高さも結構ありそうな鉄の構造体で屋根を支えている。
(寸法はTVで見た時のイメージなので確かではない)
この構造体は当時の日本では製造出来ず、イギリスに発注して作ってもらったと聞いている。
鉄の馬鹿でっかい構造体で屋根を支えているのなら、もはや木造建築とは言えないような気がせんこともない。
とはいえ補強は補強、元はちゃんとした木造建築なのだからそれでいいのだろう。
えっ、トラストてどんなんて?
ほら鉄橋なんかで、三角形を一つ置きに上下さかさまに並べたやつと言っても分かんないよなぁ。
こんなんだ。
縦の荷重にめちゃくちゃ強い。
でも横には弱い。
大仏殿の屋根を支えているのはこれを並べて、その間をまたいろいろな方向にトラスト構造でつなぐ複雑な立方体をしている。
なに、絵が下手だ? ほっといてくれ。
youtubeもやってる。こちらも覗いてみてくれ。
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