RAWで撮った写真を現像してみます。
Z50でRAWで撮った写真を、Windows10のフォトで見るとこんな感じになります。
ちなみにNIKONのソフトで開くとこんな感じです。
JPEGで撮ってもこれに似た感じになります。
この写真を現像していきます。
まず葉っぱが若葉らしくないので、色の修正をします。
まず色が引き立つように明度を少し落とし、赤と青を少し落とします。
(上が処理中で、下が結果です)
自然な感じになるようあまり変えていません。
続いて小さな実らしいのが見えるので、これをアクセントになるよう目立たせます。
記憶では赤かったと思うので、思い切って赤くしました。
明度を思い切って下げ、コントラストも気持ち落としています。
赤を大きく上げて、緑と青は大きく落としました。
出したいと思う色以外を落としたりして彩度の調整をしています。
これで少し実が目立つようになりました。
さてここが思案のしどころ、バックをハイキーにするかローにするかです。
僕は昔からローが好きで、8割は黒っぽいバックです。
と言うことでバックの左下の明るい所を暗くしてみます。
こんなもんかな?
少しグリーンぽくもしました。
でもよく言われてたんですよね、「何で黒っぽくすんねん、元のままの方がいい」って。
まあなんで黒っぽいのが好きかはそれなりに理由はあるんですが。
僕も「撮ったものをなるべくそのままに」がいいとも思いますので、人に僕のやり方を人に押し付ける気は毛頭ありません。
修正の仕方の説明と言うことでよろしくお願いします。
左上のごちゃごちゃしたところが気になるので、コントラストと彩度を落としてみます。
右上の青の明るいところ、いいアクセントになってる気もするし、そこに目が行って肝心の葉に目がいかないような気もする。
どうしよう?
少し落としてみて、だめだったら元に戻そう。
で、結局触らないことに。
最後にボケ味を生かしたいのでシャープさを少しだけ落としました。
ついでに周りを気持ちトリミング。
これで完成です。
この下に最初のを貼っておきますので、見比べて下さい。
【春もみじ】
大体こんな感じでRAW現像をしています。
考えているのは、見てほしい所に最初に目が行くようにです。
まあ、中にはわざと目がいかないようにして気付いた人だけが「えー!」と思うようなやり方もありますが。
昔見た原生林の写真。
凛とした、静けさを感じるいい写真でした。
でも実はその写真の本当の狙いは、見ている人に血の気が引く驚きを与えること。
隅の薄暗い目立たないところに、首つり死体が写っていました。
それに気づいた時の衝撃は、写真を見てすぐにそれに気付いたより大きかったと思います。