草津温泉と言えばこの湯畑だ。
昔ながらの旅館はこのまわりに集中している。
源泉は湯畑の樋のすぐ上にあり大変高温である。
(最後は滝になって落ちる)
普通高温で湧いてくるところは、温度の低い井戸水、いや、井戸水と言ってしまえば語弊がある、温度の低い温泉とミックスして適温にする。悪く言えば水増しだ。
でもここ草津はそうはしない。
この長い木の樋を通すことで自然に冷ましている。
各旅館に配湯する湯の温度は、この木の樋にふたをするかどうか、どれぐらいの多くの樋をふたするかで調節している。
そう源泉100%なのだ。
噴出量が多いからできることなのだろう。
この湯畑の横に、熱乃湯があり、湯もみの実演をしている。
湯もみとは、温泉の湯がまだ結構熱いので、大きな板でかき混ぜて湯を冷ますことだ。
10人ぐらいで、音頭に合わせて湯もみの実演をしてくれる。
希望者が参加できるコーナーもある。
草津にはい多くの温泉の自噴口があるが、その一つは西の河原大露天風呂に流れ込んでいる。(草津温泉の源泉は6つであると言われているが、これには旅館が私的に所有している源泉は含まれておらず実際はもっと多い)
湯畑から少し山手(少し遠いが歩いて行ける)にある。
大変広し、谷底にあるのに開放感がある。
ここのシャワーは真水を温めた湯が出る。
と言っても、ボイラーで沸かしているのではない。
シャワーにつながる長いゴムホースを、丸めて浴槽の中にほりこんであるだけだ。
冷たい水が浴槽の中の長いホースを通っている間に温もると言う、熱交換方式だ。
熱くはないが、そこそこ温い。
この温泉のすぐ下に西の河原がある。
草が生えておらず地面がむき出しの広場だ。
その真ん中に小さなせせらぎが流れているのだが、少し温い。
で、50m、西の河原の端近くまで歩くと熱くって手を突っ込んでいられなくなるぐらいになる。
そしてせせらぎにはロープが張られ、危険につきこの先立ち入り禁止となっている。
そう、温泉が自噴してせせらぎに流れ込んでいるのだ。
大露天風呂と西の河原は隣同士であるが、源泉は別だ。
大露天風呂は万代と言う源泉から湯を引いていたはずだ。
(なんかでそう読んだ覚えがあるが、間違ってたらスマン。)
西の河原へ流れ込んでるのは西の河原源泉(はは、そのまんまだ)。
しかるに、西の河原源泉はこの公園の中で湧く源泉の総称である。
実は小さいのも含めると、温泉が噴き出しているところは50か所近くあるらしい。
たしかこの源泉は使用されず、そのまま川へ流れ込んでるだけだった気がする。
貧乏人根性でついもったいないと思ってしまう。
おそらく他の温泉地なら、そのまま川に流すなどはせずに、タンクにためて旅館に配湯するだろう。
ここ草津は湯量が多いのでそんなことをしなくていいのだろう。